千葉県1周500km越えサイクリングに挑戦してみた!(最終回)

前編、中編をご覧になっていない方は先にそちらをご覧ください!

銚子をスタートして、利根川を目指します。この時点でこの日は60km、合計で300kmを走っていました。雨に降られながら走っていたので少し気疲れはあるものの、一度休んでいるのでまだまだ元気!2人ともまだ笑顔で進みます!!ただ辛いのはここからでした。

利根川地獄の始まり

友人のサイクリングマン(現在はGCNのカズ)から、利根川に入ってからが辛い。とアドバイスを頂いていました。単純に300kmも超えて疲労や脚の痛みが出始めるからかと推測…。違いました。

今まで走ってきた道のりはだいたい数十kmごとに、「あぁ、ここかぁ!」となるようなスポットがあり、確かに前に進んでいる感覚がありました。しかしこの利根川CR 100km以上続くのです。

1時間程度走って、後どれくらいかなと確認すると4〜5分の1しか進んでない。。「え…あと〇〇kmもあるの?」しばらく走ってサイコンを見て「え…あと〇〇kmもあるの?」の繰り返し。疲れが溜まってくるにつれ、サイコンを見る頻度は増えて、全く進んでいないような錯覚を起こします。

利根川を走り始めて数十キロ。ついに脚が止まります。
脚を止めたのは僕の方でした。

この写真。顔はふざけていますが、この時かなり限界でした。笑
150km程度で膝の痛みが出ている時期がありましたが、ACTIVIKEでフィッティングをしてもらってから身体の痛みに悩まずに走ってくることができていました。しかし300kmを超えて初めて「アキレス腱」に痛みが出ました。最初は少しの違和感。でもそれが数キロ、数十キロと走るうちに鋭い痛みに変わりました。

自転車の怪我や痛みの原因は落車を除きほとんどがオーバーユース。つまり無理をして起こるものです。
ああ、自分にはこれ以上の距離は無理になるのか。そんなふうにメンタルに来ます。

ただできることはやりたい。痛みの出る関節の動きや、角度、タイミング、自分のペダリングなどを考えながら原因を探りました。
そこで自分の仮設を信じて、クリート位置の修正を行いました。
それで再度確認すると痛みが嘘のように消えました。理学療法士で良かった。
ただ、良くはなったといっても変な踏み方をすると時々ビキッという痛みが出ます。痛みに耐えながら再度スタートします。

二人だから超えられた壁

次第に口数も減り、お互い疲労の色が隠せなくなりました。

300km走った時は、「すげー!300kmだってー!」と喜び合いましたが、
400km超えた時に笑う余裕はありませんでした。

25km/hも出ない向かい風を淡々と進んでいましたが、
ここで僕の心がぽきっと折れました。
「自転車ってしんどい」
そんなふうに思いました。

もっと楽しめるような自転車の楽しみ方ないかな・・なんて考えていた時、
「グラベル走ってみたい」
YOPIさんにそう伝えました。

「私はキャンプがしたい」と帰ってきます。
「それならグラベルロードだ!!グレイル!!」と僕は返します。

それまで僕がずっと前を引き、
YOPIさんが後ろ。という状態でしたが、
二人で並んで雑談をしながら(CRです)、
走りました。

好きなことややりたいこと、欲しい物を話しながら走るこの数十キロは
めちゃくちゃ遅かったかもしれません。

でも、あっという間でした。

YOPIさんがいたからこの永遠に続くようなサイクリングロードを走り切ることができました。

関宿〜ゴリラとの再開〜

見出しのゴリラはそんなに大切ではありません。笑
なんとか利根川のCRを終え、関宿城が見えた時は心から嬉しかったです。
「関宿だぁぁぁぁ」と誰もいないCRで二人で喜びました。

こちらがゴリラです。ただこんなにゴリラに会えて嬉しかったことはなかった。笑
ここからはもう100kmもありません。
そして何度も何度も走っている道です。
江戸川に入り、やっとゴールが見えてきました。

妻と僕は仲が良いのかも知れないと思った瞬間

動画のコメントで、ありがたいことに理想の夫婦だとか幸せな夫婦だとか書き込んでもらえることが多い。
自分たち自身、そんなふうに言ってもらえてありがたいが、特別仲が良いとは思っていなかった。
でもふっと走りながら、この時初めて思った。

もしかしたら特別仲がいいのかも知れない
5時間近く会話が途切れないってすごくないか??

夫婦で同じ趣味っていうのは幸せだ。

YOPIさんは完全に僕が巻き込んだが、
いつも付き合ってくれていて感謝している。

今では僕よりもレースで入賞経験が多い(悔)

いつもサポートしてくれて、
いつも一緒に走ってくれて、
食事まで僕の栄養面の要求を受け入れてくれて、(肉の種類や野菜の種類、量までかなりめんどくさい)
本当に感謝している。

二人だからできた千葉一周

結果、、

なんとか千葉県1周を達成することができた。
走行時間22時間7分
平均速度23.4km/h
走行距離520km
獲得標高2175m
間違いなく、tom’s cycling史上もっとも辛く、
もっとも夫婦の絆を感じたライドだった。

本当に妻には感謝している。

そして、このチャレンジ自体も応援してくれている人、動画を見てくれている人の存在がなければ
なかったかもしれない。

応援してくれている人がいるので私たち二人は頑張ることができます。

本当にありがとうございました!!!!!!

コメント

  1. しゃちまる より:

    お疲れさまでした!!
    いつもYouTube、ブログと楽しく拝見させていただいています。
    TOMIさんたちのお仕事とロードバイクを両立しながら、困難に立ち向かっていく姿勢をみて元気をもらっています。

    これからも応援させていただきます。
    がんばってください!!!!

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