COAST to COAST 320kmライドに夫婦で挑戦してみた

CtoCに挑戦!

TOMIです!
ひさびさのチャレンジライド!
CtoCと呼ばれる太平洋から日本海まで走るライドに挑戦してきました!!

スタートは東京の葛西臨海公園。
ゴールは新潟県上越市の直江津。
合計320kmのライドとなります!

CtoCでは太平洋の水を日本海に運ぶという風習(?)があるそうで、
それに習って私たちもお水を運びます。

YOPIさん水の運ぶ量少な…醤油刺しって…。

ということでお水を汲んで出発!時間は0時30分でした。
夕飯は向こうでのんびり食べたいので17時間程度での走破が目標です!

前半はど平坦

最初は荒川CRを30kmほど走り、その後は国道17号線を走り続けます。
深夜なので車は少ないですが、
埼玉の栄えている街中は信号も多くストップアンドゴーの繰り返しです。
ただ登りもないので楽。
YOPIさんが楽について来られるようなペースを意識して走ります。
向かい風ですが、28〜30km/hは楽に出せるような程度の風。
ただずーっとこれは嫌だなぁと思いながら走ります。

淡々と走りながら100km地点で初めての休憩を取ります。
ここまで約5時間。
大きなメカトラはないものの、公園トイレ探しや、
サドルバッグから荷物の出し入れなど微妙なストップで
思ったより時間がかかってしまいました。
信号が多いのもペースが上がらない要因の一つだけど、削れるところはありそう。
次に活かせる。

一週間前から天気予報とにらめっこし、気温や天候、風などを確認。

何時にどこを走るか予測して、気温や風向きなどを把握しておきました。
この日の最低気温は5時頃で0℃の予報
スタート時からの寒暖差は10℃以上。
途中でインナーさらに足して、ウィンドブレーカーも着ます。
この装備の選択・変更はロングライドにおいても重要な要素だと思います。
気温に合わせた装備の選択はたくさん失敗してきました。特に寒い方。笑
少し暑くなるくらいの方が冬はちょうどいいです。(インナーは汗冷えしないもの)

一番下に速乾性が高いインナーを着て、その上に保温性の高いインナーを足しました。
足したインナーはまだ動画で紹介できていませんが、おたふく手袋のヒートブースト。
これは本当に感動するくらい暖かいです。
インナーだけで冬物ジャージ一枚着たくらい暖かいです。
値段も安すぎですが、ほとんどの場合で暑すぎるくらいのインナーです。
深夜徘徊から真冬のライドをする奇特な方はおすすめです。

ただ足元はどうにもならない・・。
シューズカバーしても防風ソックスはいても0℃は寒いです。
足先の感覚なくなってクリートはまったか分からないくらい。
なにかオススメあれば教えて欲しいです・・・。

夜明けが1番寒かった

ロングライドの魅力

そのまま真っ直ぐ走り、群馬県高崎まで。

ロングライドをやってて楽しい理由はたくさんありますが、
電車や車で来るような場所に自転車で来たんだ!!という達成感が1つにあります。
まさかハルヒル(群馬県高崎市の榛名山で行われるイベント)の開催地に
自走で来るとは思わなかった…感動

ここから国道18号に入り、そこからは新潟までまっすぐ。
ほとんどまっすぐなのがCtoCの良いところ。
道の間違いは1度もなく走れました。

これから通る道までの距離を青看板が示しますが、
青看板「長野まで100km」
距離長すぎて心にくる。
これを超えてもまだまだ先があると考えるとさらに心にくる。
なんでこんなことしてるんだろう。楽しくない。(え・・

最大の難関?碓氷峠

群馬県に入ると景色もガラッと変わり、山々がとても綺麗です。
走っていても景色の移り変わりがあるので楽しい。
意外とアップダウンも厳しいものはなく、山の間を走っていきます。

ただこれで群馬県は終わりません。
最後の最後に碓氷峠という峠が待ち構えています。
自転車乗りの中でもかなり有名な峠でログも拝見しますが、
実際に走るのは初めてでかなり警戒していました。

普段なら峠!!かかってこい!!タイムアタックじゃ!!
…と遅いなりにも自分の限界をぶつけるのが好きなのですが、
今回は超ロングライド。そうはいきません。
そしてもう一つ大きな不安点。

この峠の少し手前にYOPIさんが脚の違和感を訴えました。

「登りで膝が少し痛むかも」と。

膝の痛む場所は大腿四頭筋の遠位の付着部(お皿の少し上)
今までは150km、200kmと走っても平気だったのに、
今回は120kmほどで痛みが出たのはなぜか2人で考え、
10月にサドルのポジションを変えていたのを元に戻し、
トップチューブバッグを外し(ダンシング時に当たらないように膝が少し外に開いていた)、
かつ登りの強度を2倍以下、信号スタートをゆっくり。
(高いパワーは大腿四頭筋を使いやすいため)と対応しました。
その状態で峠越えなので心配です。

痛みは大丈夫?ペースは大丈夫?疲労は大丈夫?

とこのライドで何回聞いたかわかりません。
無理は禁物なので繰り返し確認しました。

YOPIさんも少ない違和感の内から伝えてくれたので、対応が間に合ったようで
その後痛みを訴えることはありませんでした。

一安心。

このライドを達成できなければ、絶対にだめ!!
なんてライドはないんです。
無理して怪我してずっと乗れなくなるのなら、その日はあきらめてしまった方が良い。

DNF(途中でやめること)をさせるならどこの駅がいいかと考えながら走っていましたが、
結果として収まってくれて良かった。

というわけで碓氷峠をのんびりと走ります。
目立つヒルクライムスポットはぜんぶタイムアタックかペース走というのが
いつもの二人。
こんなふうに景色を見ながらゆっくり登りを楽しむというのは久しぶりでした。

有名なスポットであるめがね橋で写真も撮り、紅葉を楽しみながら、
14kmという長いヒルクライムを楽しみます。

登って感じたのは碓氷峠は初心者でも走りきれるような「ゆるい」勾配です。
ただ車が多く、路肩は狭いところが多いので
走ることには慣れている人のほうが良いかもしれません。
路肩が少し広くなったタイミングで車に道を譲れる余裕があるくらいの方が良いと思いました。

メンタルとの戦い

ロングライドで大事な要素でもう一つ。
補給の量とタイミング。
足りているのと足りていないのでは全然違います。
低強度のロングで筋疲労を感じたら補給の不足を疑っています。
もしロングライドで脚が疲れる・・。
という方がいたらぜひ補給を増やして見てほしいです。
もしかしたら補給が足りていないだけかもしれません。

実際に僕が100kmごとに食べた量は、
ミニあんぱん4つ。カロリーメイト4本、一本満足2本です。
次の100kmでもほぼ同じものを食べて、
最後の100kmはおにぎり4つとブラックサンダー2つ、ソイジョイです。

1時間だったり、30分だったり、
食べるものや峠のタイミングで摂取する時間は変えながらですが、
定期的に食べ続けていました。
強度が低いのもありますが、走っている時は脚の疲労はほとんど感じませんでした。
(もしかしたら食べ過ぎ?くらいが良いと思ってます)

200km地点で2回目のコンビニ休憩。
補給もりもりのおかげで脚はぜんぜん元気。
ただ私は、メンタルが弱い・・・。

あああああああ早くお布団入りたいいいいいいいい。
と心のなかで弱音を吐きながら
妻の前を男らしく走り続けます(心の中でやめたいいいいいいいと唱えながら)

それにしてもここまで弱音を吐かず頑張っているYOPIさんはすごい。
ほんとにたくましくなった。
3年前は50kmで泣いてたのに。今は320kmだからな。
女性で300km越えはわりと化け物の部類だと思う。
いつか篠さんの様にちばいち24時間切りとかするんだろうか。ワクワク。

碓氷峠を超えた後は下り基調の幹線道路。
スピードは乗るけど、混んでいる上に信号多いのでストップアンドゴーの繰り返し。
ただ楽は楽であまり脚を使わずに走ることができました。
約80kmくらいは下り基調で、その後ガツンともう一度登ります。
この登りがきつかった・・。

声を出すと元気になるというポジティブな発見

250km走ってメンタルは限界。そんな中で現れる最後の登り。
しかも10km以上だらだら登っていく。
加えて強風の向かい風(平坦でも20km/h出ない)。
ゆっくりゆっくりと二人で登ります。


自然とふたりとも無言になっていることに気づき、なんでもない雑談を振ります。
「こんど篠さんとどこに行く?」などYOPIさんが話したそうなこと。
へろへろになりながらも返してくれます。
思えばちばいち(千葉一周520km)した時もこんなふうに最後は雑談していました。

・・・ただ暴風で会話があまり聞こえない。笑
「しのさんとおお!!どこにいくううう!!?」
と大きく声を出さないと聞こえない難聴の老夫婦状態。
でもこうして声を出しているとなんとなく元気になる。

限界のメンタルで気づいたのは、
声を出すと元気になるという
嘘みたいに単純なことでした。

Y「どこがいいかなああ!?」

T「えぇ!?」

Y「どこがいいのかなぁ!!!!」

と大きな声で会話しながらなんとか登り終えました。

日本海が見えたときの感動

登り終えたあとは本当にずっと下りです。
路肩も広くて走りやすい道でした。
ずーっと葛西臨海公園から走ってきて、やっと日本海です。

上越市の看板が見えた時はうるっとしながら、残りの数十キロを走りました。
17時半頃ゴールにしていた公園に到着。
ただ波の音は聞こえてもすっかり日が暮れていて海が見えない。笑

自転車のライトを片手に海の方に向かいます。

みえたああああああああああああ!!!!!

本当に感動。太平洋からここ日本海まで。
すごい距離を自転車で、自分の脚で、走ってきたんだと。

太平洋で組んできた水を日本海に流す時にまた感動。

YOPIさん、最後まで走り切ることができて本当に良かった。
何なら僕よりもYOPIさんのほうが楽しみにしていた企画だったので嬉しい。

こんなしょうもないことをして

こんなに感動できるって

自転車いいなぁと改めて思いました。

僕はずっとロングライドが嫌いでした。
今もすごい好きではありません。笑
ただ終わった後の達成感が好きなんです。

そしてこの終わった後に食べるご飯、お風呂、布団が最高なんです。
こういう経験をすると、しばらく乗りたくないと思っても、
時間が立つと思い出が美化されて、
「楽しかった」に変わり、
また挑戦するんだろうなと思います。

経過時間:17時間6分
平均スピード:24.7km/h
走行距離 321km
獲得標高2042m
消費カロリー4596kcal

コメント

  1. かんな より:

    はじめまして、かんなと申します。直江津集合を検索で見つけまして、コメントさせていただきました。

    コロナで自粛となっていた、直江津集合の本イベントを今年は再開することになりました。今年からオープンで行うため、色々な方にお声がけさせていただいております。

    もし興味がお有りでしたら、下記サイトを見ていただけたら嬉しいです。

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    お目汚し、失礼しました。

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