朝少し寝坊して7時半ごろ起きると、隣で寝ているはずの妻がいない。そんなバカな。
彼女はなによりも睡眠を重要視している。平日だろうが休日だろうが自分より早く起きる妻を見た事がない。
これはただ事ではないと恐る恐るリビングに向かうとローラー部屋から聞き慣れた音。半笑いでローラーに乗っている妻がそこにいた。
「エベレスティングやってみようと思って！」と嬉しそうに話す妻。
エベレスティングとはエベレストの標高を自転車で稼ぐ豪脚の遊び。
心からビックリ。元々YOPIは練習嫌い。トレーニングの唯一のモチベーションが、「いろんな人と走れる脚力をつけて楽しみを広げるため」な人なのに、自ら進んで過酷なチャレンジやるなんて。
僕は「やめたら？」と言った。ローラー10時間以上とか考えただけで嫌。
そうすると「私が何かやりたいと自分から言い出す事は今後2度とないよ」と言う。なんの自信だ。
すでに一本終えた様子で二本目に突入。ズイフトというアプリで登ることのできる山は獲得標高1000mちょい。合計9本登らないといけない。早くても14,5時間くらいかかる見込み。
終わるのは夜の9時くらいかな。頑張れ。
その後、もろもろやらねばいけないことをやりながらポイント毎に撮影に行く。
2本目終えたくらいで笑いながら「やめようかな」と言い出した。そりゃキツいよな。
でも補給をとってすぐにローラーに戻る。
ローラーでEverestingをする時のルールでローラーの難易度？負荷？を最大にしなくてはいけないらしい。
１０%の勾配に対して、よりリアルに近い負荷がローラーに加わるということだ。
その負荷がかなりしんどいらしい。ケイデンスを90とか85くらいでくるくる回しているだけで済むなら楽に終わるだろうけど、
常に60〜70rpmくらい。ただでさえ固定ローラーは身体の負荷がキツいのにこれはしんどい。
篠さんやMIKUさんなど友人に励まされながら、なんとか5本目を達成。すでに夕方4時。あと4本。終わるのは11時ごろ？
ここでYOPIが「ちょっと膝痛いかも」と言う。
冷やしたらマシになりマッサージで軽くなったが、身体を痛めてまで達成することかなと思う。
あくまで今回は9月に行うエベレスティングの練習。これが本番という気持ちで臨んでいるわけじゃない。
YOPIさんに「体を壊して長引くなら違和感のうちにやめた方がいい、今日はあくまで練習だよ」と伝える。
少し悔しそうにしていたけど、ここで止めることにした。
走行時間：7時間50分 獲得標高5248m 距離132km
よくがんばりました。また鍛えてチャレンジしよう。次は実走かな。
詳しいことはわからないけれど、ローラーはペダリングで起こる余計な力（横や斜めに働くような力？）が逃せないので負荷が強くかかるイメージ。
Veverestingの方が下りで集中力が必要なくレストできるのはメリットだけれど、実走に比べてデメリットもあるなと感じた。
実走はもちろんだけどヴァーチャルであっても達成している人はすごいなと思う。
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